花森安治展見学

2017.09.19 その他

 97日(木)、岩手県立美術館で開催している企画展「花森安治の仕事」を美術コース全学年で鑑賞しました。花森安治は、『暮しの手帖』を創刊し、表紙のイラスト、誌面レイアウト、広告デザインなど、取材や執筆はもとより、雑  誌の制作から宣伝まで、すべてを手がけました。

雑誌の表紙になった原画などが多数展示されており、生徒たちは興味深く見入っていました。

 

常設展も併せて見学しました。音声解説を聞くなど、真剣に作品を鑑賞していました。

 

<生徒の感想文>                                                       

・「暮らしの手帳」は戦争中も刊行されていて、当時国民の戦意をあおる記事ばかりだった出版業界の中で、主婦に役立つ知恵や節約法、まだ普及していない電化製品の使用テストなどを発信し続けて、一般の人たちに寄り添うような企画を考えていた花森さんの熱意に感動した。情報の発信は本来こうあるべきだと感じた。常設展の作品も楽しめた。画風の雰囲気は、8月に行った青森県立美術館よりも岩手の方が好みだった。自分の画風に変化を持たせたいと思っていたので、色々な作品を見て、試行錯誤していきたいと思う。

・NHKで放送された連続ドラマ、「とと姉ちゃん」を観ていたので、今回の展覧会は特に思い入れがありました。彼の描く「暮らしの手帳」の表紙には、毎回何らかの工夫がこらされていて、かわいらしく、長い時間見ても飽きない、暖かさを感じました。また、絵の仕事だけでなく、編集者、企画者として活躍し続ける彼の姿は、とても尊敬できるものでした。

・花森安治の原画は、水彩、色鉛筆、アクリル絵具、クレヨンなど様々な画材を使っていた。水彩なのにズーンと存在感がある家具、洋風の中に和風テイストを織り交ぜた画面が印象的だった。色鉛筆で描かれた絵は、固いような柔らかいような不思議な感じがした。クレヨンのフワッとした色も気に入った。記事の挿絵がかわいらしく、またキャッチコピーも好奇心をくすぐる文章で、雑誌を読んでみたいと思った。雑誌の全てを自分で構成している熱意に感心した。

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