美術大学特別授業「版画実習」

2011.10.01


9月27日、美術大学から講師を招いて特別授業を行いました。講師は東北芸術工科大学の若月公平先生と中村桂子先生のお二人。銅版画と木版画の実習授業となりました。
銅版画はニードルなどで細工を施した版を作り、インクの転写によって製作する技法です。
木版画は木の板に表したい図柄を彫刻刀で彫って版を作り、水彩絵の具の転写によって刷る技法です。

今回のモチーフは自分の顔、つまり自画像です。広い意味で捉えて良かったので顔の一部だったり内面の世界を描いたり、変装していても構いません。下絵の段階から上手く描こうではなく楽しく描こうの姿勢で取り組みました。


木版  彫刻刀で彫った後、和紙に転写しているところです。一日制作にもかかわらず、
多色刷りに挑戦。一度全体を橙色に刷り2版目は背景を青にするのでしょうか。

銅版  プレス機にかけているところです。この後紙をめくると作品とのご対面。緊張の一瞬です。

作品です。世界観があっておもしろい絵です。木版画の優しい風合いにとは異なり鮮明な印象です。

木版画は水彩ですので水で洗え、その版は何回でも使用できます。同じく銅版画もインクを
落とせば繰り返し使えます。何度も刷れるのが版画の特徴ですね。

初めての版画でしたが刷りながら、「ここはもっと濃く出るように、ここはもっと控えめに」など
考えて作業していたのが印象的でした。
最後は木版、銅版を見比べながらの講評会となりました。

生徒感想より
・和紙を利用して出来た色はどれもきれいで濁ることなく出来ました。色を着けてみてから何度も
 掘り直して変化させていく点が魅力的でした。
・銅版画は初めてでしたが、腐食や洗浄、インク詰めなどの過程を通して銅版画の魅力を感じ取るこ とが出来ました。もっと深く学びたいと思いました。
・版画もただ彫るのではなく、絵と同じようにものの質感や陰、雰囲気等を表現できるのだと思いま した。今までやった版画も心を込めて制作していましたが、今回はそれに加え自分の美術の視野が 広がったと思います。