~前回までのあらすじ~
Re:ゼロ「羊」のメンバーは羊毛の染色作業に着手。作り方のとおりに進めたはずが、そのほとんどが染まらないという事態が発生。いったい何がいけなかったのか。考えるメンバー。そんなとき、救いの手が差し伸べられるのでした
令和3年9月15日(水)
もう駄目なのか。このままでは羊毛は白いまま・・・白い鯨をつくるしかないのか。
そう、皆がうなだれ、肩を落としたそんなときでした。
「こんなこともあろうかと・・・用意しておきました。」
「あ、あなたは!?」
なんと、T先生がホットプレートを持ってきてくださいました。
「熱を加えることによって、化学反応が促進されるはずです。」
そして、染料を溶かした液体を別の入れ物にうつして、コトコト煮込むこと約2時間。
(いわゆる「吸着」という反応ではないでしょうか。温度が低かったことよって分子どうしの吸着が促されなかったのが、今回の原因だったのではないでしょうか。)
加熱し終えた羊毛を取り出して、水洗いをします。
途中、染料が水に溶けて流れている様子を見ると、ちょっと心配です。
ドキドキしながら干してみると・・・
なんということでしょう・・・あれだけ強固に着色を阻んでいた羊毛が、鮮やかな色に生まれ変わりました。
これで、皆が作りたいものにチャレンジできます。
ありがとうございます、T先生!
さあ、準備は整いました。創造の世界に羽ばたく時です、Re:ゼロ「羊」のメンバー!
~Reduce:ゼロから始める羊毛細工~
次回、最終話
私たちのリスタート!